本種は（国研）農研機構果樹研究所プドウ・カキ研究拠点において「甘秋」×「力キ安芸津１９号」を交雑育成された早生の完全甘ガキである。

腰高の丸みを帯びた扁円形である。果実重は２８０ｇ位で肉質はやや粗密であるが、糖度１８．２％高糖で硬度１．５の果肉が軟らかく、多汁で食味は非常に良い。
果頂裂果及びへたすき果はほとんど発生がなく、汚損果も条紋もほとんど見られない。外観、食味とも優れる。日持ち性は２４日位で「松本早生富有」と同程度。

樹勢は｢富有」等より弱い。樹姿は開張と直立の中間。生理落果も少なく、単為結果力が強いため授粉樹が不要で種なし果の安定生産が可能である。

育成地において１０月中下旬で「松本早生富有」より２週間、「富有」より１ヶ月程度早い。