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植付時期
果樹苗木の植え付けには秋植え(11月下旬〜12月上旬)と、春植え(3月下旬〜4月上旬)がある。秋植えは活着が早く翌春の発育は良好であるが、野ねずみ、雪による枝折れ、凍害(特に柿、かりん、キウイ、梅、いちじく、ザクロ)に注意する。また春植えの場合乾燥に注意する。植え穴にかん水して土と根を密着させ植え付け後は、敷わら等を行い乾燥防止に努める。発芽以後の植えつけは成長が良くないので時期を逃さないよう留意する。
植付準備
植え付け2〜3ヶ月前に有機物、苦土石灰、熔成燦肥などの土壌改良資材を補給し深耕する。
苗木購入
1. 苗木は秋のほうが品種も揃い優良な苗木を入手しやすいので、予約・注文は早めに行い、新品種などは品切れの場合も有るので問合せ後送金するのが無難である。またどんな優良な苗木でも全て成木になるとは限らないので必要本数より余分に購入植裁するのが望ましい。成木になるまでは、植え付け本数が多いほど早期多収になるので、計画的な密植を行う。一般的には10aあたり当初30〜50本、成木時15〜20本になるような長方形植えが多い。
2. 苗木到着後は直ちに梱包を開け苗木の品種本数と納品書を確認する。苗木は生きているのでダンボールに入れたまま放置せず、仮植か定植をする。
仮植の注意
秋購入した苗木を翌春植え付ける場合、越冬管理をして排水、保水のよい畑に苗木の元たばを切って広げ斜めに寝せて仮植するか、仮植穴に金網を敷き、苗木を立てて金網をよせ、土をかけ、根元から30cm位の高さまで金網を巻き、カヤを厚めに覆い縛る。
柿、梅、いちじく等もこの方法で2〜3年凍害、野ネズミを防止する。
苗木の消毒
植え付け前、次の方法で消毒してから植える。
防除薬剤 倍数 処理方法
ベンレート水和剤 1,000倍 苗木の根を10分間位浸漬してから植える
トップジン水和剤 500倍
おうとう・梨・りんごの根頭がんしゅ病予防
防除薬剤 倍数 処理方法
バクテローズ 20〜50倍 移植・定植時に根を1時間以上浸漬後植える
植え付けの方法
排水の悪い所は、暗きよ排水、明きよ排水を必ず行う
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